企業で働く薬剤師のメリット・デメリットとは?
薬剤師の職場は、とても多彩です。
薬局や病院だけでなく、企業勤務もあります。
企業薬剤師は、給料に特徴があります。
また休日も特徴的なので、企業勤務を望んでいる方々も少なくありません。
企業勤務の薬剤師は、主に薬の研究や開発などを行っています。
日々新しい薬は登場していますが、それは主に企業で働く方々が開発している訳です。
ただ研究開発という職種に限るとかなりのエリートでありますので、転職先としては相当な学歴、実績がない限りは難しいでしょう。
その他にも、卸などの業務もあります。
企業勤務と言っても職種は様々なので、薬剤師の資格を活かしての転職は不可能ではありません。
また企業勤務の場合は、給料は比較的高めな傾向があります。
企業ですと、年収はおおむね650万円を超えている事が多いからです。
中でも企業のMRという職種は、かなり高収入です。
年収1,000万円を受け取っている薬剤師の方々も、多く在籍しています(2013年をピークに製薬会社のリストララッシュで人員削減が進んでしまいましたが)。
それに対してドラッグストアは、年収は500万円台半ばという状況です。
店長クラスなら700万円台ですが、販売員として働く薬剤師は、大体500万円台なのです。
調剤薬局ですと、300万円台の薬剤師も多いです。
企業勤務の薬剤師の給料が高いのは、明らかでしょう。
また企業勤務の薬剤師は、休日も確保できている傾向があります。
薬局勤務ですと、そうとは限らないのです。
薬剤師の求人広告を確認してみますと、土日出勤と記載されている事もよくあります。
その勤務先を確認してみると、薬局というケースが多いのです。
しかし企業勤務の場合は、原則として完全週休二日制になります。
ですから土日はしっかり休みたいと望んでいる方々は、しばしば企業勤務を検討しているのです。
ただし、企業で働くといっても職種は様々です。
新薬の研究・開発、治験を行うCRA・CRC、新薬製造販売の申請を行う薬事、製造に携わる品質管理、医療機関に新薬の説明や販売を行うMR・学術などです。
土日祝日休み、残業が少ない薬剤師は、管理薬剤師、品質管理、薬事などです。
MR、学術、CRA(臨床開発モニター)、CRC(治験コーディネーター)は外回りの仕事があり、それぞれ必要とされる能力も異なります。
企業薬剤師全体として、土日祝日休みが多いのですが、MRやCRAは土日出勤が多めです。
福利厚生は共通して充実していることが多いといえるでしょう。
収入、休日、福利厚生などの面でメリットの多い企業薬剤師ですが、職種によってはデメリットもあります。
MRをはじめ、学術、CRA、CRCは転勤、出張が多くなります。
じっくり落ち着いて働きたいという方には向かないかもしれません。
また転職時の難易度が高いのもデメリットといえます。
薬剤師求人サイト・転職サイトでの求人数は薬局やドラッグストアに比べると桁が2つ違うことも普通です。
条件、待遇が良いことが多いため、競争率も相当高くなっています。
また面接に通るのも簡単ではありません。
薬局やドラッグストア以上に能力や若さが求められます。
したがって、未経験から企業薬剤師を目指す場合、薬剤師転職サイト(転職エージェント)の詳細な情報をもとにしっかりと戦略を練ってから、面接に臨むとよいでしょう。
ちなみに企業薬剤師を目指す場合、マイナビ薬剤師、リクナビ薬剤師など製薬企業・衣料品メーカーとのパイプの強い信頼できる大手の人材紹介会社をおすすめします。
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