医療費の増加と少子高齢化が進む中、医療機関は減少し、2025年までに約20万床近くまで削減する予定です。
一方で病院薬剤師は増加の傾向にあります。
これは薬剤師が病院での医療への貢献度が高いことが評価されたからだという見方もできます。
したがって、転職をする方は病院薬剤師も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
以下、病院薬剤師の業務内容について、分かりやすく解説しました。
是非参考にしてみてください。
病院薬剤師は激務なのか?
病院薬剤師は幅広い業務をこなす必要があります。
したがって、覚える必要のある業務量は、調剤薬局やドラッグストアと比較すると多くなることは事実です。
ただし、毎日の業務をこなす中で自然と知識もつき、一通り業務を習得した後は激務と感じることは少なくなると思います。
忙しい日はもちろんありますが、勤務体制も各自の負担を考慮して、シフトが組まれるため無理のない範囲で働くことが可能です。
医師の処方箋に基づき内服薬だけでなく注射薬を扱う「調剤業務」のほか、市販薬を治療で使用できない時には、院内製剤を調製する「製剤業務」、チームで他の医療スタッフと連携して行う「病棟業務」等が主な業務です。
他にも「外来化学療法室業務」、「救急救命調剤」、「医薬品情報業務」などがあります。
勤務形態は病院によって異なりますが、多いのが4週8休の勤務形態です。
救急医療に対応している病院では薬剤師も夜勤や当直、休日出勤に入る必要があります。
薬剤師の人数によっては当直や夜勤などの回数が大きく異なるため、転職する予定なら事前に確認が必須です。
厚生労働省が調査した「令和2年賃金構造基本統計調査」(※1)によると薬剤師全体の平均年収が565.1万円で、「第22回医療経済実態調査の報告(令和元年実施)」(※2)のデータによると、病院薬剤師の平均年収は500万〜600万程度です。
昇給については病院によって異なりますが、有給や勤務時間など総合的に考えて自分が納得できるかが重要だと考えます。
病院薬剤師の業務は薬局薬剤師に比べると幅広く、業務形態によっても変わります。
病院薬剤師は患者さんが安全で適切な薬物治療を行うために尽力し、縁の下の力持ちとして働く事が多く、患者さんと直接対応しない業務が多いです。
薬剤師は薬の専門家として幅広い知識が必要となりますが、ある領域に特化したスペシャリストになることでより深い技能を活かし、活躍の場を広げることも可能です。
専門知識をもっと深めたい、プロフェッショナリズムを高めたいと考えている方にとって、病院薬剤師への転職は最適です。
病院に限ったことではないですが、立ち仕事が多いため体力が必要になってきます。
病院だからと特別に体力が必要ということはありませんが、夜勤や当直業務などで忙しい時もあるため、もし体力に自信がない場合は、事前に病院の勤務体制などを確認してみるといいでしょう。
特に病院薬剤師は激務というイメージからプライベートを確保しにくいと思われがちです。
しかし、プライベートと仕事の両立は可能です。
各自の1日の業務内容が決まっているため、残業を自身で調節することができるからです。
ただし、病院薬剤師の人員が少ない病院の場合は、夜勤や残業が多くなることもあるため、プライベートを重視する生活スタイルの人にとっては、辛いと感じてしまうかもしれません。
病院薬剤師は幅広い業務を担うため業務を行う中で自然と多くの知識をつける事ができます。
また診療科が多岐にわたるため疾患についても幅広く勉強することも可能です。
もしわからないことがあっても、事は豊富な経験と知識を持った上司から学ぶ事ができ、専門・認定薬剤師がいる病院では、その領域のスペシャリストから知識を得られる勉強会の開催などもあります。
薬剤師だけではなく医師などさまざまな医療従事者からも学ぶ事ができるのが、病院ならではの魅力です。
特に患者さんに対して薬物治療の必要性を説明し、治療に取り組んで副作用の軽減のための処方提案など行うことで、適切な薬物治療を完遂できた時などやりがいを感じられると思います。
病院薬剤師と一括りにしていますが、病院の種類や形態によりその地域で担う役割は本当にさまざまです。
まずは、その病院で薬剤師がような役割を担っているのかを知る事が重要です。
夜勤・当直の頻度など勤務形態はもちろん、研修制度は整っているか、休暇が取れるか、残業や昇給についても転職前の確認は必須です。
職場の雰囲気を見学などのみで確認するのはなかなか難しいところです。
しかし、同じような目標を持つ薬剤師がいるかを確認して、できるだけ雰囲気の合う病院を見つけるとよいでしょう。
もし優先順位決めたり、病院を詳しく調べる場合は、薬剤師転職サイトを利用することをおすすめします。
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