調剤薬局から調剤薬局併設ドラッッグストアへの転職を考えている場合、その仕事内容や労働環境は少し変わってきます。
「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、以下のメリット、デメリットを理解しておきましょう。
1 高年収の理由
ドラッグストアは調剤薬局と違い、365日営業の店舗が多くあります。閉店時間も病院併設の調剤薬局よりは長め。
そのため、土日、祝日、年末年始などにも勤務に入る必要がでてきますし、勤務時間も遅いことがあります。
その分、給料は高めに設定してあることが多いのです。
また、大手ドラッグストアなどは安定しているので、年収が高めだったりもします。
2 調剤以外の業務が多い
会社や店舗の方針によって違いはありますが、調剤以外の仕事が多い場合もあります。
たとえば品田氏や、日用品・食材などのレジ打ち。化粧品についてお客様に訪ねられることだって充分にあり得ます。
店舗によっては売り場のPOP作りや仕入れチェックなどを担当する場合も。
3 メリットもたくさん
その他にも、病院併設の調剤薬局にはないようなメリットもたくさんあります。
・社員割引がある
・スタッフが多く閉塞的にならない
・大手ドラッグストア系列なので福利厚生がばっちり
・若いアルバイト店員が多く、活気がある
・様々な病院の処方箋を受けるため勉強になる etc…
会社や店舗にはよりますが、病院併設の調剤薬局とは違ったメリットも多いようです。
いかがでしょうか。
上記のような点を理解し、納得していれば、ドラッグストアで薬剤師として働くのはあなたのキャリアの中でも貴重な経験となること間違いありません。
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コロナ特需後のドラッグストア業界の現状
2022年8月に判明している、業界動向サーチによると、ドラッグストア業界の規模は7.5兆円、成長率+6.0%、利益率+2.5%、平均年収は627万円となっています。
コロナ禍でインバウンドが激減する代わりに、巣ごもり需要、マスク、消毒液などの特需がありましたが、2022年8月時点での大手ドラッグストアの業績は一部を除いて、おおむね好調といってもよいでしょう。
ドラッグストア大手では、相変わらずM&Aが続いており、2021年10月に経営統合したマツモトキヨシホールディングス(HD)と、ココカラファインも2022年4~6月期連結決算で純利益が昨年と比較して、56%増えました(参考「2022/8/13付日本経済新聞朝刊」)。
薬剤師の採用を増やし調剤事業を強化する業界一位のウエルシアホールディングス(HD)や業界五位のスギホールディングスも事業拡大を続けており、しばらくは薬剤師求人もなくなることはないでしょう。
もしドラッグストアに正社員として転職した場合、ドラッグストアでのキャリアパスは勤務薬剤師 → 管理薬剤師 → 店長 → エリアマネジャーとステップアップすることが一般的です。
もちろん、本社業務、商品開発に進む道もあります。
病院や調剤薬局と比較すると、業界の動向(周囲の環境の変化)が激しいですが、その分、やりがいも持てるともいえます。
転職を検討する場合は、薬剤師転職サイトをうまく活用しましょう。
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