最新の薬剤師の転職事情は?コロナ禍での転職は大丈夫なの?
コロナ禍での薬剤師転職事情について、不安に思っている方は多いのではないでしょうか?
無事に内定になるかどうかは、市場の状況に左右される一面があります。
薬剤師の転職事情は、買い手市場か売り手市場かによって、採用率も変わってくるのです。
ところで薬剤師の場合は、後者の売り手市場と言われていましたが、コロナ禍で有効求人倍率は下がる傾向があります。
薬剤師の求人倍率は、かつては10倍を超えているという時代もありましたが、現在では2.16倍(医師、薬剤師等、 一般職業紹介状況(令和4年3月分)について(厚生労働省))とかつての1/5程度になっています。
そうとはいえ、2022年3月の全職種の平均が1.13倍となっており、他職種よりもニーズが高い事は間違いありません。
全職種を対象にしますと薬剤師という仕事は、採用されやすい傾向にあり、求人の数は比較的多い状況なのです。
特にコロナ禍においてもドラッグストア業界は比較的堅調で、全体として求人も増えています。
調剤薬局においては、医療機関の受診を控えるケースが増えており、その分、「パート」や「派遣」などの勤務形態での採用が控えめになっていますが、他の業界と比較すればまだましな方です。
病院薬剤師の場合は、病院の経営状況によりますが、コロナ禍で赤字が拡大している病院は注意した方が良いでしょう。
反面、製薬会社などの企業は、ワクチン開発の期待から、好調をキープしているといえます。
しかし、先行き不透明な状況下で、求人選びも少々大変な一面もあります。
MRなど職種によっては相当厳しいです。
どこの勤務先、職種に応募すべきか迷ってしまう事もあるでしょう。
ところで医薬品業界の情勢に伴い、各業界の動向や傾向は、常に変化していきます。
確かに現時点では、薬剤師は仕事を見つけやすいといえるのですが、今後もそれが続くとは断言できません。
なぜなら今後は、薬科大学を卒業する方々も、どんどん仕事探しに参入してきます。
求職者の数が多くなれば、もちろん有効求人倍率も低くなる訳です。
現在は2倍だとしても、今後は他職種並みに低くなる可能性もあります。
それを考慮しますと、転職を早めに実行する方が良いとも言えるのです。
現時点ならまだ求人倍率が高めなので、各職場で採用される確率も高いです。
しかし数年経過すれば、薬剤師の業界では求人倍率は下がると予想されています。
ですから早めに転職する事も、検討してみると良いでしょう。
コロナ禍でも収入アップ、スキルアップのために地方に転職するのもよい
薬剤師として、地方に転職する事を検討するのもよいでしょう。
実際、現在は都会で働いていても、あえて郊外で働きたいと希望する方もいます。
郊外で働く理由は新型コロナ感染症以外に色々ありますが、例えば給料です。
かえって郊外の方が、薬剤師の給料が高い事もあるのです。
理由として、多くの薬剤師は都市部に集中しており、数年前から都市部の薬剤の賃金、給与は下落傾向にあるからです。
それゆえ薬剤師として働いている方々は、たまに給料に関する不満を抱えています。
毎日忙しく働いているものの、給料が安い事例も多々あるのです。
ところが郊外エリアの場合は、全般的に平均給料が高めなのです。
というのも郊外地域の場合は、薬剤師が不足している事もあります。
交通の利便性などの理由で、人手不足な地域も数多いのです。
そのようなエリアでは、求人広告に記載されている給料が低いと、なかなか人手を確保できません。
ですから郊外の薬局やドラッグストアは、あえて初任給も高めに設定する傾向があります。
ですから現在の給料が気になる時には、郊外に転職する選択肢もあります。
ただし、その分負担が大きくなる可能性も、想定しておくべきでしょう。
人手が不足している以上は、転職先では更に忙しくなる可能性があります。
給料が高いという事は、労働量も多くなる可能性もあるでしょう。
それと郊外エリアの職場は、責任のある多彩な業務を任される可能性もあります。
都会の場合は役割分担が明確ですが、郊外の職場では色々な仕事を担当するケースも、意外とよくあるのです。
ですが、逆にそれはスキルアップのチャンスとも言えるのです。
多彩な業務に携わると、現在よりも職務スキルを伸ばせる可能性もあります。
ですから郊外に転職してみるのも、薬剤師としてのキャリアを積むのに確かに悪くない選択肢と言えます。
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